はじめてキッズバイクに乗る日がやってきました。
子どもたちにとっても、この日は大切なスタートになることでしょう。
これからの楽しいキッズバイクライフを送るためにも、まずは安全に乗る環境を知りましょう。
キッズバイクを点検しよう
安全に楽しいキッズバイクライフを送るために、車体の定期的な点検を心がけてください。特に自転車は大きな負荷がかかったり、ブレーキがゆるんだり、常に状態が変化します。未然に事故を防ぐためにも、車体点検は大切です。
※キッズバイクとは・・・
当協会では「幼児を対象としたペダルのない二輪車(ランニングバイク)」と「小学生以下の児童を対象とした自転車」をキッズバイクと称します。
ハンドルのゆるみ
足などで前タイヤを固定してから、ハンドルを切るように、少し力を入れます。この時、ハンドルが動かないことを確認してください。
サドルのゆるみ
体や足の動きに対して、サドルの高さは重要です。サドルがゆるんでいると、突然高さが変わったり、向きが変わって大変危険です。
ホイールのゆるみ
タイヤを手で前後左右に押して、ガタツキを確認します。ねじがゆるんでいて、タイヤが外れることもあるので、気を付けましょう。
タイヤの点検
タイヤに異物が付いていないか、また、ひびや割れがはいっていないかを確認します。小石などが挟まっていたら取り除いておきます。
空気圧チェック
タイヤの空気は少しずつ抜けます。走行前には必ず空気が入っていることを確認しましょう。空気圧が低いとパンクなどの原因となります。
遊んだ後は簡単にお掃除
キッズバイクをきれいにしておくことは、とても大切です。キッズバイクへの愛着もわき、意識が変わるので、事故を防いでくれる効 果もあります。
ランニングバイクは室内保管でいつもキレイに
ランニングバイクは、室内保管をして、いつもきれいな車体に乗ることをおすすめします。雨やホコリにさらさらなければ、故障も起こりにくくなります。
ヘルメットなど、身体を守るものをそろえよう
時には転んでしまうことがあります。ケガを防止するためにも、身体を守るアイテムをそろえておきましょう。
子どもの時から意識づけしておくことはとても大切なことです。
ヘルメット
頭を守るヘルメットは必須です。自転車のスピードが出ていなくても、転んだ時、バランス悪く、頭を打ってしまうことが多いのです。
グローブ
ハンドルをしっかりと握る役目もありますが、子どもは思わず手を付くことが多いので、手をガードするためにも、グローブを装着しましょう。
ひじ・ひざ
サイズを合わせて、ひじやひざを守るプロテクターを装着しましょう。子どもにとっても安心感があり、自転車の運転に集中できます。
ヘルメットは正しくかぶろう
前から見て、おでこが少し隠れるようにかぶります。おでこが出過ぎていたり、目のところまで来ていたら、位置を調整してあげます。
転んだときにヘルメットが外れないように、あごひもを締めます。指一本程度が入るぐらいで、緩みがないかを確認してみてください。
ヘルメットを深くかぶって、後頭部をしっかりとカバーします。
子ども用のヘルメットを選ぶ
ヘルメットにはサイズがあるので、子ども用を選んでください。すぐに小さくなるから、といって大きめのサイズを選んではいけません。
子どもが安全に走れる場所は?
キッズバイクはどこでも走れるわけではありません。
子どもが安全に走れる場所で走りましょう。
①ランニングバイクは公道走行禁止
ランニングバイクは自転車ではありません。交通ルールを理解できない小さなお子様がランニングバイクで公道を走行する行為は大変危険です。絶対におやめ下さい。
②ランニングバイクは必ず保護者同伴で
ランニングバイクに乗れるようになっても、必ず保護者と一緒に遊んでください。時々、声をかけて、安全を確認することが大切です。子どもにとっても、親と一緒に楽しんだことが、いい思い出となることでしょう。
③クルマが走らない場所で遊ぶ
必ず安全な場所で遊びましょう。まずは、自転車遊びが認められる公園や空き地を探します。子どもは運転に慣れていないので、どのように動くか予測できません。”車道が近い”などクルマが走る場所も確認してください。
④凹凸の少ない平らな場所を選ぶ
バランス感覚を練習している時は、急な道路の変化に対応できないので、転んでしまうかもしれません。なるべく、凹凸のない場所を選んでください。草におおわれた場所には地面に凹凸があるかもしれませんので注意を。凹凸がある場合はバランスを保って走れるようになるまでは気をつけて走行しましょう。
⑤急な坂道は走行禁止
ランニングバイクに慣れてくると、子どもたちはいろいろなことに挑戦します。坂道を走りたくなるかもしれませんが、スピードが出て非常に危険ですので、急な坂道の走行はしないようにしてください。自転車もブレーキ操作が正しくできるようになるまでは、坂道には充分に注意しましょう。
⑥歩行者や自転車に注意する
クルマが走っていない場所は、歩行者や自転車がたくさんいる傾向があります。まわりの状況を確認しながら、人にぶつかったりしないように注意してください。なるべく広い範囲を見て、他の人の動きも確認してください。
保護者の方へ
子どものキッズバイクの安全利用の責任は親にあります。大切なお子さまの命を守るため、子どもへの 安全指導と安全の確保をしてください。早い段階から、子どもたちの安全に対する意識を高めることは、将来的に安全意識を持った自転車社会人に育成する非常に重要な第一歩になるといえます。車両のメンテナンスなどで不安を感じる方は、お近くの自転車屋さんに相談しましょう。